3月3日は「雛祭」。女の子の成長と幸せを願い祝う行事です。「桃の節句」とも言われ、桃には邪気を祓う力が あると 言われていました。
平安時代には病気や不幸な出来事を 紙で作った「人形」に移し、遠くに行ってしま うように川や海に流していました。
江戸時代に今のような雛人形になり 、病気をせずに元気に育って 欲しいという願いがこめられ ています。間に菱餅、白酒、あられなど飾ります。ひな祭りの食べ物として日本歳時記(1688年)には、「よもぎもちい」を食べ、桃花を飲み、モチを親戚に贈るとあります。桃花酒は、桃の花を浸した酒で、これを飲めば病を除き顔色が良くなるとあります。
また一般的に、ひな祭り料理には貝料理を出します。昔、浜辺にでて禊をして遊んだ名残です。中でもハマグリの吸い物を出します。ハマグリなどの二枚貝は、元が同じ貝でないとぴったりと合わないところから、貞操を意味すると言われています。その他、海の幸、山の幸を彩りよく仕上げたチラシ寿司はひな祭りの定番です。
そして菱餅の3色には 赤は桃の花・白は雪・緑は春の大地を表して、
「 冬から春にかけて雪が溶け、緑の大地が出てくる。」その様子をあらしているんですよ。即ち、菱餅には冬から春の情景が表現されているのです。このひな祭りカラーは、女の子の健康を守り、健康で長生きるという願いが沢山込められているのです。
日本人がお祝い事に必ずと言っていいほど並ぶ「ちらしずし」・・・白い酢飯に、ピンクの桜の塩漬けを塩抜きしてのせ、グリーンのさやいんげんを置くだけでも、ひな祭り食になります。
今日は、赤・白・緑のひな祭りカラーを食卓にセッティングしてみたらいかがでしょうか。